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ムダな出費を抑えるための備品購入術ムダな出費を抑えるための備品購入術

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ご挨拶

第4回では備品購入に関するテクニックについて説明します。
備品の購入は事務用品のボールペンなどから電話機、レジなど多岐にわたります。
サロンが形になっている最終過程なので楽しくてついつい予算を考えずに購入しすぎたり、時間やお金を無駄にした購入の仕方をしがちです。
ちょっとした前提知識を持つだけで時間やお金を節約しつつ賢く備品を購入するテクニックをお伝えします。

「買うものリスト」の基本の基本

「買うものリスト」の基本の基本

慣れないモノを購入する時、何を購入するかをメモしたことはあると思います。
いわゆる「買うものリスト」ですね。
スーパーにカレーの食材を買いに行く場合は、特にメモは必要ないと思いますが、おせち料理を自作する場合などを想定すると、「買うものリスト」は必要になると思います。

この例え「料理」という一つのジャンルですが、サロンをオープンするとなると 「事務作業」「接客」「掃除道具」など様々なジャンルで必要なモノを購入しなければなりません。

そのため「買うものリスト」の作成は必須です。

ただ、何を買えばいいかを書きだしただけのメモ書きのようなリストでは無駄な出費が発生します。
ここではサンプルリストを示してみたいと思います。
今回のコラムは「まつげエクステサロン」をオープンするという題材ですが、これが美容室でもエステサロンでもネイルサロンでも活用できるサンプルとなっています。
優先度
重要度
緊急度
などの尺度から以下のようなランクをつけます。

  • 「S」:オープン時に必要
  • 「A」:運営3ヶ月以内に必要
  • 「B」:あれば理想
  • 「C」:余裕があれば


比較表
ここで注意が必要なのが「どこで購入するか」ということです。
ネットで購入する場合は送料がかかりますし、店舗で購入する場合は店舗までの交通費や自分自身が移動で時間を取られる人件費も発生しています。
何かのついでだからと「交通費」や「人件費」を考えないでいると結果的に備品購入費用が増えてしまいます。

また、購入すべき備品の順番や優先度をつけることは非常に大切です。

アスクルとAmazonプライムの契約は必須

アスクルとAmazonプライムの契約は必須

消耗品や事務用品などの購入にはアスクルがオススメです。
アスクルは午前11時までに注文をすると当日中に商品を発送してくれます。
また税込1000円以上の注文で送料が無料になります。
アスクルについてはこちらに詳しい情報が掲載されています。

さらにアスクルは事務用品や消耗品の価格もとてもリーズナブルです。
「アスクル」以外に同様のサービスとして「たのめーる」「カウネット」などがあります。

商品を購入するたびに支払いをするのではなく、1ヶ月に1回まとめて支払う掛け取引であることもメリットです。
アスクルの支払いについてはこちらに詳しい情報が掲載されています。

アスクルに次いで重宝するのがAmazonプライムです。
こちらは年会費が3,900円(税込)と費用が発生するのですが、お急ぎ配送がなんどでも無料で利用できます。
通常1回で360円または514円かかる料金が無料となりますのでとてもお得です。
サロンを運営していると突発的に必要になるものがあります。
アスクルは事務用品や消耗品などの汎用的な商品の取り扱いは豊富ですが専門性の高い商品の取り扱いは少ないです。

このアスクルの弱点をAmazonプライムで補うことができます。
たとえば、ちょっとしたタオルであってもサロンでつかうオシャレなものを探すとなるとアスクルではなかなか見つかりません。
そのような場合、Amazonプライムが活躍します。
固定費で年間3,900円となると抵抗があるかもしれませんが、一度活用したらサービスの便利さに手放せなると思います。

ひと工夫でサロンの価値を高めるアメニティ

ひと工夫でサロンの価値を高めるアメニティ

美容サロンに限った事では無いですが、オシャレなカフェや飲食店で化粧室に入った際ガッカリした経験はないでしょうか。
店内はオシャレでキレイなのに、化粧室のアメニティがイマイチ。
男性オーナーや店長の場合に見受けられますが、市販のハンドソープなどを購入時の容器のまま配置している場合があります。
美容サロンに来るお客さんはキレイになりたいと思って来店します。
そして、店内の雰囲気や接客を通してリラックスして心身ともにリフレッシュして帰られます。
その中で、ちょっとした気配りの無さで印象を悪くしてはもったいないです。

新規のサロンでは集客が大きな課題です。
そのため、一度来店してくれたお客さんをリピートにつなげることはとても重要です。
しかし、ちょっとした配慮不足が原因でリピートしてくれなくなります。

ティッシュやトイレットペーパーなど消耗品についてはワンランク、ツーランク上の商品にするとお客さんの印象はグッとあがります。
プライベートでは消耗品は節約しがちなので、ちょっといい商品に触れるとお客さんの満足度は高まります。
このちょっとした工夫でサロンの価値を高めることができます。

うまく活用するとお得なレンタル品

うまく活用するとお得なレンタル品

レンタル品の活用はサロン運営の効率化に一役買います。
備品などもすべて購入する必要はなく、レンタルできるものはレンタルしたほうがよいでしょう。

2つほど例をあげてみます。

まず、観葉植物です。
店内に緑がほしいということで観葉植物をおいている美容サロンをよく目にします。
しかし、観葉植物は意外と管理が大変です。
手入れ次第ではすぐに枯れてしまったりします。
また、子ハエのような小さな虫が発生することがあります。
そして、観葉植物は処分に苦労します。
通常のゴミとして出せない場合などもあります。

このように、購入する際は深い考え無く購入してしまいますが、後々いろいろと苦労するのも観葉植物の特徴です。
そこで、レンタルをオススメします。
レンタルの観葉植物は定期的にレンタル会社の方が訪問してくださりメンテナンスをしてくれます。
また、季節に応じて植物の入れ替えなどをしてくれる場合などもあり、お客さんはもとよりサロンで働いているスタッフとしても心地よく緑に囲まれて仕事ができます。

料金は大きめの鉢で1ヶ月2,000円から4,000円程度です。
この料金、一見高めですが日々の手入れや廃棄の手間などを考えればけして高くは無いと思います。

つぎにタオルです。
意外とタオルは美容サロンで消費します。
そして、タオルは洗濯して乾かす必要があります。
当然、使用回数によって劣化するので定期的に買いたさなければなりません。
このタオルのレンタルも存在します。
キレイに選択されたタオルが納品されて、使い終わった汚れたタオルは回収してくれます。

タオルは自分自身で用意してサロンワークの後に洗濯してと、どうしても自分自身ですべてをやろうと考えがちですがそうするとサロン運営は立ち行かなくなります。
便利なサービスは多少費用がかかっても積極的に活用していくことをオススメします。

備品購入から見る光熱費、通信費節約術

備品購入から見る光熱費、通信費節約術

サロン運営には家賃や光熱費など毎月かならず発生するコストがあります。
その中で節約できるものは節約しましょう。
もっとも手軽な節約はLEDを使った光熱費の節約です。

店舗の照明でよく使われているダイクロハロゲンという照明があります。
この照明は店舗に非常に向いているのですが、消費電力が非常に高いです。
小さめの美容サロンでも10数個ついている場合があります。
消費電力は50W形が主流です。
その他にもトイレなどの電球として使用されているクリプトン球なども消費電力が高いです。
このような電球はすべてLED電球に交換しましょう。
消費電力が1/10近くまで削減されます。
ダイクロハロゲン電球が10個、クリプトン球5個をLED電球にした際の節電効果はつけっぱなしのエアコンがあるか無いかぐらいの差がでます。
営業時間が長いサロンであればあるほど節電効果は高いです。
月間で数千円から場合によっては1万円近くの電気代の節約が見込めます。

LED電球を購入する場合は「パナソニック」などのメジャーなメーカーの商品を購入するようにしてください。
LED電球は消耗品ということでメーカーの保証が付きません。
そのため、信頼のできるメーカーの商品でないとすぐに点灯しなくなるという場合があるためです。

まとめ

まとめ

内装工事、什器購入、備品購入と着々とサロンオープンの準備が進む中、オリジナリティを出すための備品購入はウキウキしがちです。
楽しみながら備品を選ぶのはいいことなのですが、予算やスケジュールには限りがありますので、「買うものリスト」を元に計画的に購入することが大切です。
また、ちょっとしたアメニティへのこだわりで高級感を演出したり、照明を工夫することで光熱費をおさえたりなどの配慮も大切ですね。
次回は最終回となります。
オープンの最後と仕上げとオープンしてからのサロン運営についてお伝えしたいと思います。


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