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美容サロンをオープンする店舗(不動産)を探そう
第一回目では1からサロンをオープンさせるお話しをします。
サロンの場所選びから内装工事、備品購入、スタッフ募集、広告戦略など考えなければならないことは山積みです。
このコラムを読むことで美容サロンオープンを疑似体験してもらえればと思います。
具体的にイメージできるように今回は「まつげエクステサロン」を例に取り上げます。
エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど他の美容サロンにも共通の考えがあります。
美容サロンオープンに必要なお金は?ハウマッチ!
まず、サロンをオープンするには当然お金が必要ですね。
そこで疑問がでてきます。
Q:いくら必要なの
A:一概に何とも言えません
そうなんです。
大体どのようなサロンにしようという考えが無ければいくらお金がかかるかもわかりません。
わかりやすく引っ越しを例にしてみます。
引っ越しをする状況を想像してみてください。
引っ越しと比べてみよう
店舗を借りるのも、マンションを借りるのも大枠は同じです。
引っ越しをする際に、アパートやマンションを探す場合は、広さや間取り、家賃など自分の希望がありますよね。
簡単にピックアップしてみます。
- 予算は8万円ぐらい
- 一人暮らし
- 間取りはワンルームか1K
- 広さは25平米ぐらい
- 駅からは10分以内
- アパートではなくてマンション
- 築10年未満
- 場所は東京の中央線沿線の中野から三鷹の間でできるだけ中野に近い方がいい
- 風呂トイレは別
- オートロック
- フローリング
- 室内洗濯機置き場は必要
- 方位はこだわり無し
- ベランダに洗濯物が干せること
- 2F以上(1FはNG)
- 敷金礼金は併せて2ヵ月まで
- 少し広めのクローゼット
ちょっとピックアップしただけでもこれだけの項目があります。 他にも、ペット可の物件がいいなどのさまざまな要望がありますね。 これを店舗に置き換えて考えてみましょう。
- 予算はいくら必要が不明
- 施術のベッド数3台
- 区切りの無い1フロア
- 広さは30平米ぐらい
- 駅からは10分以内
- マンションではなく商業ビル
- 外観が極端に古くなければ築年数にはこだわらない
- 中野駅周辺
- トイレは同一フロアに必要
- 特別なセキュリティは不要
- 床はタイル
- 洗面台が必要
- 方位はこだわり無し
- 理想は路面店だが、賃料次第
- 賃料によって補償金何ヶ月までかを判断
- 特別な造作がされていないこと
わかりやすく対比の表を作ってみました。
引っ越しをイメージすると、店舗を探す際のイメージがつかめると思います。
不動産屋訪問の下準備
店舗を探す際に重要な要素のひとつが賃料です。
賃料から補償金が算出できます。
自分の希望している物件がどの程度の賃料なのかを調べてみましょう。
Yahoo!やGoogleで「店舗 賃貸」で検索をするとさまざまなポータルサイトがヒットしますので賃料の相場を調べて予算と理想を 天秤にかけ妥協点などを考えておきましょう。 「予算をオーバーするから、駅からの徒歩分数を妥協しよう」といった具合に。
ちなみに、インターネットでは賃料の相場を確認するだけにとどめておきましょう。
不動産屋を訪問したほうが店舗探しの場合、多くの情報が得られます。
不動産屋への訪問と注意事項
不動産会社の探し方ですが、店舗を探しているエリアにある
街の不動産屋を訪問するのがオススメです。
不動産屋さんには事前に訪問の日程を電話で伝えておきましょう。
何点か電話で質問される場合があります。
電話で質問されなくても訪問した際には必ず質問されます。
回答を用意しておかないといけない重要な質問は以下の2つです。
- いつ頃までに借りたいか
- 予算はいくらか
この2つがある程度明確でないと不動産屋さんは親身に対応してくれません。
そのため、賃料の相場感を知っておく意味でも、事前にインターネットを使っての調査が必要だったわけです。
エリアなどは自分の中で決めていますが、時期はまだわからないので即答できないと思いますが、答えを用意しておきましょう。
Q:いつ頃借りたいか
A:3ヵ月以内には
という回答がよいでしょう。
予算に関してですが、店舗物件の場合、補償金が高額になる場合が多いです。
賃料の10ヵ月分というような物件も少なくありません。
そのため予算に関する質問の回答としては以下の通りです。
Q:ご予算は
A:賃料○○万未満で補償金はなるべく安い方がいいです
この時点で親身に対応してくれない不動産屋さんはNGです。
通常は不動産屋がいくつか物件をピックアップしてくださいます。
物件を探しているエリアの不動産屋を訪問するというのは、訪問した日に見学ができるためです。
徒歩圏内なので、営業担当の方が同行してくれるケースがほとんどです。
テナント選びの注意事項
店舗(テナント)選びでも注意事項があります。
居抜き(すでに施工がされていてそのまま営業できるような状況)とスケルトン(まっさらで壁などもなにも作られていない状況)に
よってチェック事項は変わります。
美容室など設備投資にコストがかかる業種の場合、居抜きがオススメですが、まつげエクステサロンの場合、
スケルトンがオススメです。
スケルトンの場合、床に注意が必要です。
床がコンクリートむき出しの場合、タイルやカーペットを敷き詰めるのに意外とコストがかかります。
また、水周りにも注意が必要です。
まつげエクステサロンの施術者は美容師免許が必要です。
美容師による施術には保健所への届け出が必要になります。
保健所で認可を受けるには手洗い場が必要になります。
設置されていない場合、新たに設置をする必要があります。
水周りの工事はコストがかかりますので、元から手洗い場があるテナントがよいでしょう。
その他、エレベーターを使う物件の場合、同じ建物内にどのような会社やお店が入居しているかも
チェックしておいたほうがよいでしょう。
電気の容量も重要です。
物件によっては電気のアンペアを上げることができない不動産もあります。
30Aまでとなっており、店舗として使用していたらブレーカーがしょっちゅう落ちて営業に支障をきたすというケースもあります。
同時使用する電力から瞬間最大電力を算出してみましょう。
消費電力の大きいものをピックアップしてみます。
- 照明
- 空調(エアコン)
- 電気ケトル、電気ポット
- 電子レンジ
- ハロゲンヒーターや電気ストーブ、セラミックヒーター
- ドライヤーやヘアアイロン、コテなど(メイク直し用)
当然ながら不動産賃貸契約書も重要です。
補償金の償却があるかないかということをチェックしましょう。
契約書によっては補償金が年々目減りしていく契約もあります。
「補償金の償却(しょうきゃく)はありますか?」
と不動産屋さんに確認をしてみましょう。
退去時に戻ってくると思っていた補償金がまったく戻ってこなかったというケースもあります。
これは、不当な契約ではなくてごく一般的な契約になります。
そのため、契約時に不動産賃貸契約書をじっくり確認する必要があります。
第二回以降で店舗の内装費用を安く抑えるテクニックなどもご紹介してまいります。
第二回目はスケジュールのお話しです。