単糸とは

単糸とは、紡績した1本のままの糸のことです。単糸は、2本の糸を撚って1本にした双糸とは対照的です。

単糸は、糸本来の個性が活き、柔らかく、ソフトな風合いとなります。また、ムラ糸の形状を活かす生地作りをする場合は、撚り合わせない単糸の使いのほうが表情のある生地ができます。

単糸は、強度は弱いですが、カジュアルさのある生地を作るのに向いており、双糸と比較すると製造時のコストが安くなるという利点があります。

綿の表示には、綿20/1とか綿30/1とか書いてあるものが単糸になります。最後の20/①の数字が単糸の表示になります。



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