撚りとは
繊維を平行に並べ束ねてひねりを加えて1本の糸にすることを言います。撚りには右にひねる「S撚り」と左にひねる「Z撚り」の2種類があります。撚りは、生地の風合いを決める重要な要素です。
撚りをかけることによって、糸の中心に向かう力が発生し、繊維同士の間に摩擦力が生じるため、引張りに対して抵抗を示し、強度が高くなります。また撚りをかけていくほど繊維間の隙間が少なくなっていきます。つまり糸が締め付けられていくため、見た目の太さも細くなっていきます。
撚りの強度を高めた素材が「強撚」です。繊維製品の素材が強撚かどうかは、撚り数の単位(T/m)で決まります。